バス運転手に花束などを手渡す生徒たち

生徒たちが感謝の気持ちを寄せた冊子

バス運転手に花束などを手渡す生徒たち 生徒たちが感謝の気持ちを寄せた冊子

 【大田原】黒羽高の生徒会は10日、多くの生徒が通学時に利用しているバスの運転手に花束と寄せ書きの冊子を贈呈した。小規模特例校の同校にとって、バスは「学校生活に欠かせない存在」。感謝の気持ちを受け取った運転手たちは「ありがたい」と安全運転への思いを新たにしていた。

 同校では本年度、227人の生徒がバス通学している。利用しているのは、昨春新設されたJR黒磯駅発着の市営バスを含め4路線。

 生徒会は昨年度、花束と冊子の贈呈を計画したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響や学校行事との兼ね合いもあり、本年度ようやく実現した。夏休みまでにバス利用者全員からメッセージを集め、美術部の協力も得て冊子にまとめた。冊子には「毎日安全に運転してくれてありがとう」「バスを降りるときの『行ってらっしゃい』という言葉で元気が出ます」などのコメントが並んでいる。

 この日は、バスが学校に到着後、生徒の代表が感謝の言葉を述べて運転手たちに花束や冊子を手渡した。「いつも利用しているバスの運転手に生徒全員で感謝の気持ちを伝えられて良かった」と生徒会長の尾立(おだて)ミレナさん(17)。生徒会担当の阿部誠(あべまこと)教諭(31)は「これを機に、乗車する度に、普段何げなく乗っているバスへの感謝の気持ちを思い出してほしい」と話した。

 花束などを受け取った市営バスの運転手山城昌平(やましろしょうへい)さん(46)は「これからも安心・安全・笑顔をモットーに業務に取り組みたい」。同席した同校の元教諭で同窓会長の稲野正文(いなのまさぶみ)さん(70)は「約30年前は全校生徒の約7割がバイク通学だった。遠距離通学者が増え、安全への意識も高まっている」と話していた。