JR小山駅西口のロブレ

 JR小山駅西口に隣接する商業ビル「ロブレ」などを運営する栃木県小山市の第三セクター「小山都市開発」の2020年度決算は、2年ぶりに赤字へ転落し、最終損失が660万円となったことが10日までに、同社の決算書などで分かった。テナントの退去や来店者の減少など新型コロナウイルス禍が経営を直撃した格好で、本年度も厳しい経営が続くとみられる。

 ロブレの20年度末の出店率は77%。大型テナントの退去があり、前年度の85%を下回った。誘客の柱である子ども向け遊戯場「キッズランド」が感染防止のため長期休業や時短営業を余儀なくされたこともあり、来店者が大幅に減少した。

 これに伴い、有料駐車場の現金売り上げは前年度からほぼ半減した。売上高は5億1300万円で、前年度比11.5%減だった。

 ロブレの核店舗だったスーパー「イズミヤ」が撤退し、市が実質的に経営を引き継いでから今年で7年目。この間、19年度だけが280万円の黒字で、構造的な赤字経営が続いている。債務超過額は、前年度とほぼ横ばいの約11億5600万円、累積赤字額は24億7千万円に上る。

 同社は「経費節減で損失幅の減少に努めた」としているが、今期の経営が好転する兆しはない。最終赤字は約3500万円と見込んでいる。新規テナント誘致は厳しい状況が続いており、市幹部の中には「商業ビルとしては限界かも。オフィスビルへの転換も視野に入れるべきでは」との声も出ている。