大型トラックに積み込まれた輸出用の日本酒=6日午後、宇都宮市

 日本酒「澤姫」醸造元の井上清吉商店(宇都宮市)など県内の蔵元の3社に、それぞれ米国向けの大口の日本酒輸出の注文が入り、6日に発送作業が始まった。コロナ禍による国内の飲食店向けの需要減で厳しい経営が続く中、3社にとって久々の朗報になった。

 ほかに受注したのは、「桜川」の辻善兵衛商店(真岡市)、「松の寿」の松井酒造店(塩谷町)。発注元は米国カリフォルニア州で日本酒輸入を行う3社の共通の得意先だ。船便用の冷蔵コンテナが確保できたとして8月中旬に3社にそれぞれ、大吟醸や純米吟醸など高級酒を中心に720ミリリットル換算で約2千本~約5千本の注文が舞い込んだ。

 井上清吉商店の井上裕史(いのうえひろし)社長は「米国の景気回復の早さを実感した。高級な酒ばかりこれだけまとまった注文を受けたのは初めて。ありがたい」と歓迎した。6日は米国専用のラベル貼りなど従業員総出で短期間に準備した商品を大型トラックに積み込み、発送した。他の2社は7日に発送する予定。