初の大規模改修へ調査 足利学校の大成殿

 【足利】昌平町の史跡足利学校内にある「大成殿」で、初の大規模改修に向けた現況調査が10、11の両日行われた。東日本大震災の影響で建物が傾いており、専門家から「10年以内の修理が必要」と指摘されていた。東京芸術大の教員と学生計9人が参加し、柱などに使われた部材の種類や状態などを調べて図面にまとめた。今年中にあと2回程度行う予定で、来年度以降の本格的な改修に向けた準備を進める。

 大成殿は1668年に建てられた。孔子をまつる「聖廟(せいびょう)」として使用されている。足利学校内の建築物の多くは火災などで焼失し再建されたが、大成殿は建設当時の状態で残っている。

 10日は、同大非常勤講師の小林直弘(こばやしなおひろ)さんや同大の学生らが天井裏や床下にも入り、柱など材料の種類の確認や損壊箇所の特定などを行った。小林さんは「建物に使用されている材料のうち、8割程度は建設当時のものと考えられる。非常に貴重で重要な文化財」と強調した。