古口町長から辞令を受け取る大星さん(左)と米村さん

 栃木県茂木町が開設準備を進めている茂木高生のための「公営塾」が今月プレオープンし、10月に本格稼働する見通しであることが分かった。町が採用した講師2人が1日、地域おこし協力隊員として企画課に配属された。県教委によると、自治体と県立高、民間企業の3者連携による公営塾が開設されるのは県内で初めて、関東でも例がないという。

 公営塾は茂木高の理科教室を使い、希望生徒を対象に平日放課後に開講する。1500円から3千円程度の資料代等を月謝とすることを予定している。生徒の学力向上の指導のほか、面接・小論文などの推薦入試対策指導を行う。

 茂木高約480人の生徒のうち80人程度の入塾を見込み、本年度は1、2年生対象に国語、数学、英語の基礎学力定着支援、3年生にも学力定着支援や総合型選抜に向けた支援を行う。全国で高校の魅力化事業や公営塾運営を手掛ける「プリマペンギーノ」(東京都中央区)が運営し、講師の研修や指導にも当たる。

 月内にプレオープンし、生徒に塾を紹介して学習活動を体験してもらい、入塾の意思決定の際の参考にしてもらう。10月の本格稼働を目指す。当初開設を予定した7月からは約3カ月ずれ込む。

 講師は全国に募り、採用予定3人のうち、大星(おおぼし)りかさん(23)=新潟大教育学部9月卒業予定=と米村直人(よねむらなおと)さん(27)=元大手予備校職員=の2人が会計年度任用職員として着任した。

 公営塾開設には、町の振興と発展に不可欠な同校の魅力を高め「選ばれる高校」にする狙いがある。辞令交付で古口達也(こぐちたつや)町長は「茂木高の発展と、通う生徒のために若い力を貸してほしい」と2人に期待した。

 県教委総務課は「学校と塾が連携を深め生徒のために成果が上がるよう指導していきたい」としている。