栃木県教育委員会が入るビル

 荒川政利(あらかわまさとし)栃木県教育長は6日の定例記者会見で、県立学校の修学旅行について「現在の感染状況が続けば中止もしくは延期せざるを得ない」との考えを示した。

 修学旅行の実施について、県教委が昨年12月に各学校へ通知した判断基準では、栃木県や目的地となる都道府県で不要不急の外出自粛が要請されている場合などに中止・延期の検討を求めている。

 県教委によると、9月末以降に多くの学校で修学旅行の予定が入っており10、11月にピークを迎える。行き先は沖縄や関西方面が中心で、すでに複数の学校が延期や行き先の変更を決め、中には中止した学校もあるという。

 昨年度も一部の学校で修学旅行を実施しなかった。荒川教育長は「感染状況を優先せざるを得ない」とした上で「修学旅行は子どもたちが成長する機会でもある。時期や行き先を変更するなどし、できれば実施していきたい」と述べた。

 一部の学校で夏休み明けの授業が再開した8月下旬の新規感染者について「8月中旬に比べて小、中、高とも減少している」としながらも、「引き続き動向を注視していく」と警戒を強めた。

 コロナ禍によって、中学3年生が高校を見学する「1日体験学習」も28校で中止となり、学校ごとにウェブやホームページでの動画配信などに切り替えて対応していることも報告した。