付け替え県道が全線開通した上久我栃木線。奥には南摩ダムの建設現場や旧道が見える

 【鹿沼】思川開発事業(南摩ダム)に伴い、県と水資源機構思川開発建設所(口粟野)が2004年度から整備を進めていた県道上久我栃木線(南摩工区)の付け替え県道(約6・5キロ)が5日、全線開通した。

 同工区は19年3月、ダム建設工事に活用できる南側の約2・7キロが先行開通。この日はダム展望台の北側3・8キロが供用開始となり、上南摩地区と上久我地区の行き来が再び可能になった。

 供用開始に先立ち佐藤信(さとうしん)市長、林光孝(はやしみつたか)鹿沼署長、県鹿沼土木事務所の中村資(なかむらやすし)所長らが道路に日本酒をまき安全祈願。その後パトカーに続いて一般車両が次々と通行していった。

 佐藤市長は「鹿沼市内の周遊に大いに利用されることを期待したい」と述べ、同土木事務所の福田昌弘(ふくだまさひろ)次長は「落石や土砂崩れなどに対する安全性向上にもつながる」と期待を寄せた。

 旧道南側は市道に変更され、上南摩小の北約800メートルの室瀬回転場バス停付近で通行止めとなる。20年12月に着工したダム建設は今月で基礎掘削工事が終了し、12月からはダム本体の盛り立て工事に入る見通し。