道路沿いに設置された小型の鳥居と柴田さん

 栃木県日光市大沢町の杉並木周辺の市道沿いに並んだ約30基の小型の鳥居が、ごみのポイ捨て防止に効果を上げている。同所の無職柴田光雄(しばたみつお)さん(76)が昨年6月ごろに自作して設置したところ、それまで相次いでいた不法投棄がなくなったという。地元住民から感謝の声が寄せられ、柴田さんは「今後も効果が続いていけば」と話す。

 鳥居は朱色で、高さ約30~40センチ。約400メートルの区間に約5~20メートル間隔で設置されている。

 同所は杉並木の保全区域で、15年前に県日光土木事務所が景観対策としてシバザクラを植栽。地域住民らが草刈りやごみ拾いなどをして美化に努めてきたが、年々花が枯れ、約6年前には完全に花がなくなった。その後、ペットボトルや空き缶、弁当容器などの投棄が急増していったという。

 花がなくなってから毎月、道路沿いの草刈りなどをボランティアで行っていた柴田さん。ポイ捨て防止策を模索していたところ、不法投棄が相次いだ場所に鳥居を並べた結果、ごみを捨てる人がいなくなったという内容のテレビ番組を見た。そのアイデアを参考にしようと木材や塗料などを調達し、小型の鳥居を手作りした。

 同所、無職中森利和(なかもりとしかず)さん(82)は「ごみがなくなり、本当にきれいになった。非常にありがたい」と感謝。柴田さんは「これからも地域をきれいに保っていきたい」と話している。