多様性を象徴するかのようにカラフルに彩られた閉会式=5日午後9時25分、オリンピックスタジアム

 パラスポーツの祭典、東京パラリンピックが5日、閉幕した。13日間の期間中、熱戦を繰り広げた選手の姿を通じ、大会が発した「共生」のメッセージを受け止めた栃木県民たち。感動を口にする一方で、緊急事態宣言が続くコロナ禍への不安ものぞかせた。

 「パラスポーツの魅力を初めて知った」。

 宇都宮市花房1丁目、会社員飯村淳(いいむらじゅん)さん(59)は、バスケ、ラグビーで車いすごと激しくぶつかり合う選手の姿に、勇気と感動を感じたという。

 大会を「共生社会の在り方を県民に強く訴えた」と評価する。その上で「その思いを一過性のものにせず、さまざまな形で具現化できるかが今後問われてくる」と受け止めた。

 小山市内の大学に勤める那須烏山市南1丁目、会社員須山優菜(すやまゆうな)さん(22)は高松義伸(たかまつよしのぶ)選手(21)=小山市出身=が出場した車いすバスケットボール男子などを観戦した。

 報道を通じてパラリンピックに興味を持ったという須山さん。大会開催を「競技の認知にもつながった」と感じている。

 一方、矢板市片岡、無職大類正雄(おおるいまさお)さん(78)は当初「感染拡大が続く中では大会を開催するべきではないと考えていた」という。

 大会が進むにつれ、「選手のこれまでの努力を考えると、開催してよかったと考えるようになった。半分半分だ」と複雑な胸の内も明かし、「今後はコロナが早く収束してほしい」と願った。