モバイル定期券「noroca」のテスト画面

 【小山】市営コミュニティーバス「おーバス」の全線共通定期券「noroca」(のろか)が、10月1日から電子化される。無料通信アプリ「LINE」(ライン)を活用したモバイル定期券となり、定期券購入から乗車までをスマートフォンだけで完結できるようになる。市によると、路線バスの定期券にラインを活用するのは全国で初めて。

 このサービスは旅行大手の東武トップサービス(東京都墨田区)が市に事業提案し、実現した。設備投資が必要な定期券専用アプリを使わず、初期投資も最小限で済むことが特長。市の担当者は「こんなに便利で簡単なのに、今まで(ラインが)モバイル定期券に使われてこなかったのが不思議なほど」と話す。

 おーバスのライン公式アカウントから友だち登録し、クレジットカードで決済する仕組み。バスの降車時は画面に表示したモバイル定期券を乗務員が確認する。

 モバイル定期券には購入者の名前のほか、スクリーンショットなどの偽造を防止するため日付、時刻が秒単位で画面に表示され、定期券の期限が切れると表示されなくなる。時刻表や、自分が乗りたいバスの現在位置が分かる「バスロケーションシステム」機能も備えている。

 これまでの全線共通定期券は、市内のまちの駅など特定の場所で、マイナンバーカード所持者しか購入できなかった。今後はラインを使って自由に購入できるようになる。

 24日に発売開始。市都市整備部は「便利になったモバイル定期券をどんどん使っておーバスに乗ってほしい」としている。モバイル定期券やモバイル回数券に限った割引特典なども検討している。