雨漏りなどが確認され、手直し工事が行われる東照宮の陽明門=4日午後、日光市山内

 栃木県日光市山内の世界遺産・日光東照宮は4日、4年前に「平成の大修理」を終えた国宝「陽明門」に雨漏りなどが確認されたため、手直し工事を実施すると発表した。工事は12月上旬~2022年3月下旬の予定で、期間中は鑑賞することができなくなる。

 東照宮によると、陽明門の大修理は17年3月に完了。唐獅子の彫刻や柱には貝殻の粉を原料にした「胡粉(ごふん)塗り」が施されたが、同年には一部分にカビが生え、剥がれるなどの劣化が進んだ。20年には屋根の雨漏りも確認された。

 劣化した要因について、調査した日光社寺文化財保存会は「地球温暖化に伴う気象の変化が原因と考えられる」などとしている。

 手直し工事は素屋根で陽明門全体を覆って行われる。劣化した胡粉塗りの部分は塗り直す方向。屋根は銅板葺(ぶき)を外し、雨漏り箇所や原因を特定して修理を進める。

 稲葉尚正(いなばたかまさ)権宮司(52)は「参拝を計画していた方々にはご迷惑をお掛けし申し訳ない気持ち。なぜこうなったのか原因を究明し、将来の文化財修理に生かしていきたい」と話した。