足尾地域の野良猫

 増え過ぎた栃木県日光市足尾地域の野良猫をこれ以上増やさず、“地域猫”として共生していこうと、動物愛護活動を行う一般社団法人「栃木・わんにゃん応援団」(鹿沼市)はこのほど、活動資金を集めるためのクラウドファンディング(CF)を始めた。猫の不妊手術やワクチン接種などの費用に充てる。同法人の松田倭一(まつだまさかず)代表理事(79)は「不幸な猫を増やさず、猫と地域が触れ合える状態を続けていきたい」と呼び掛けている。

 同法人は2年ほど前、足尾地域の住民から「野良猫が増え過ぎて保護管理ができない」という相談を受けた。今年4月に調査したところ、約10カ所で計100匹以上の野良猫を確認。猫を捨てに来る人が多いことや地域の複数の人が猫をかわいがって餌やりしていることから徐々に数が増えたという。

 CFは、野生動物の餌食になる不幸な子猫などをなくし、観光地としてのイメージダウンを防ぐ狙い。住民の協力を得ながら、集めた資金で不妊・去勢手術を行う。手術時は猫の健康状態を確認し、病気があれば治療や感染症予防のワクチン接種も行う。

 目標金額は100匹分の手術・治療費用として120万円に設定。目標額を超えた場合は、厳しい冬に猫たちが暖が取れるよう空き家の整備に活用したい考えだ。

 松田代表理事は「餌やりをやめれば済むという問題ではなく、しっかり管理することが大切」と説明する。

 支援はCFサイト「READYFOR」で、10月11日午後11時まで受け付けている。支援額は3千円から10万円で、一部コースには返礼品がある。