矢野自動車が配備している民間救急車や介護福祉タクシー=宇都宮市

 タクシー業の矢野自動車(宇都宮市西川田町、矢野愛子(やのあいこ)社長)は、介護福祉タクシーや民間救急車など福祉分野の輸送サービス部門を強化した。コロナ禍でタクシー業界が苦戦を強いられる中、高齢化の進展に伴い福祉関連の輸送ニーズは高まっている。同社は、超高齢社会で地域が求める課題を解決するサービスに活路を見いだそうとしている。

 同社によると、コロナ禍ではビジネス客の需要減などで苦戦している。2021年3月期は、売上高が前期より4割超減少した。このため、同社には看護師資格を持つ従業員も在籍していることから、地域貢献をしながら新たな収益部門を育てる方策を模索した。

 そこで今年4月、ケアサポート事業部を立ち上げて福祉分野の輸送を始め、8月現在で7台を運行している。看護師1人、介護福祉士2人、介護ヘルパー1人が勤務する。