9月1日は「防災の日」。台風や大雨などによる大規模災害を見据え事前避難の重要性が訴えられている中、毎年のように多くの命が犠牲となるなど悲劇は繰り返されている。専門家の意見を交え、大切な家族を守るために日頃からどのような備えや心構えが必要なのかを考える。

マイ・タイムラインの作成イメージ

 大雨や台風に備え、避難するタイミングなどを決めておく「マイ・タイムライン」。事前に考えておくことで、いざという時も余裕を持って避難することができる。作成するメリットや作り方を、県危機管理課の斉藤克久(さいとうかつひさ)課長補佐に聞いた。

 マイ・タイムラインとは、自らが関係する水害リスクを踏まえた上で作成する防災行動計画のこと。斉藤課長補佐は「地震と異なり、台風は事前に天気予報を通じて、予想進路や上陸までにかかる日数をある程度把握できるため、時系列で事前の行動を考えることができる」という。

 作成する際はまず、河川の氾濫など身の回りにある危険を知るために、自宅がハザードマップのどこにあるかを確認する。

 例えば、台風によって3日後に近くの川が氾濫する可能性が高いと想定し、マイ・タイムラインを作成してみる。台風が発生したばかりの段階では、家族の予定を確認し、食料や生活必需品の購入を済ませておこう。災害発生が予想される1日前になり、風や雨が次第に強くなってきたら、国土交通省の各河川事務所のホームページ(HP)などで川の水位を確認する。川へ直接行くことは、危険なので絶対にしない。半日前には河川の水位が上昇し、風や雨が非常に強まることもある。安全な場所への避難を始めよう。

 台風は自然災害であり、予想通りに進むとは限らない。必要性を感じたらタイムラインに関係なく、早めに避難を始める。情報も刻々と変化するため、最新の情報を集めたい。

 マイ・タイムラインは「災害が起きた際にどうやって行動するのかを考えてもらう、もしくは家族で話し合ってもらう一つのきっかけ」。万が一に備えて家族で日常的に考え、防災意識を高めておきたい。

 マイ・タイムラインの詳しい作り方などは、国交省のHPで確認できる。