9月1日は「防災の日」。台風や大雨などによる大規模災害を見据え事前避難の重要性が訴えられている中、毎年のように多くの命が犠牲となるなど悲劇は繰り返されている。専門家の意見を交え、大切な家族を守るために日頃からどのような備えや心構えが必要なのかを考える。

「5段階の警戒レベル」や避難についてまとめた県のリーフレット

大雨による土砂災害や浸水被害の危険性をマップで知らせる気象庁の「キキクル」

「5段階の警戒レベル」や避難についてまとめた県のリーフレット 大雨による土砂災害や浸水被害の危険性をマップで知らせる気象庁の「キキクル」

 静岡県熱海市の大規模土石流では、発生までに避難指示を出さなかった市の対応が問われたが、短時間豪雨ではなかったため判断に慎重になっていたことがうかがえた。一方で避難指示が出された地域でも、実際に避難した住民はわずかだった。コロナ禍で「3密」を避けようとする心理もあり、情報だけでは住民の避難行動に結び付かないという実態が浮き彫りになった。

 2018年の西日本豪雨を機に導入された「5段階の警戒レベル」をはじめ、度重なる水害・土砂災害を受けて、避難に関する情報は年々手厚くなっている。

 住民が取るべき行動を分かりやすく示した5段階の警戒レベルは、レベル3(高齢者等避難)以上は市町が発令する。そのため県危機管理課は、市町の担当職員向けに研修会を開き、判断基準や発令のタイミングを統一させる取り組みを図っている。