コメの実入りを確認する飯田さん=31日午後、市貝町赤羽

 JA全農とちぎ(池田佳正(いけだよしまさ)県本部長)は31日までに、県内各農協に前払いする2021年産コシヒカリ(1等、JA米)の概算金を、60キロ当たり9千円と決めた。前年産に比べ27%(3400円)下落し、過去10年では14年産の32%(3800円)に次ぐ下げ幅となった。コロナ禍で業務用米を中心に需要低迷が続いた結果、在庫が積み上がり概算金は下落した。JA全農とちぎは、22年産でさらに主食用米から飼料用米などへの作付け転換を進め、価格の回復に努める。

 コシヒカリが1万円割れとなるのは、過剰作付けのあおりで値崩れした14年産の8千円以来で7年ぶり。

 21年産で最も下落幅が大きかったのは、とちぎの星で41%(4800円)減の7千円だった。あさひの夢は40%(4600円)減の7千円、なすひかりは32%(3800円)減の8千円だった。農林水産省が発表した15日時点の21年産米作況は「平年並み」だが、今後、収量が伸びる可能性も加味して概算金を決めた。