女子シングルス準決勝で粘り強く戦うが力及ばず敗退した大谷=有明テニスの森公園

 “赤土の再現”はならなかった。女子シングルスで初の4強入りを狙った大谷桃子(おおたにももこ)は、第1シードのディーデ・デフロート(オランダ)に完敗。準優勝した昨年10月の全仏オープン以来の撃破とはいかず「全く良いプレーができず、相手に翻弄(ほんろう)されてしまう時間が長かった」と肩を落とした。

 通算1勝4敗と負け越している相手。動きが硬かった1、2回戦とは違い「良い緊張感」で試合に入ったが、低い弾道の強打で押し込まれた。第2ゲームを早々とブレークされ、後が無くなった1-5からは外に逃げるサーブやリターンで反撃。粘って2ゲームを返したが、1度波に乗った世界ランキング1位は止まらない。

 第2セットは左右に振られ「相手を動かすことができなかった」。高く弾む球にも苦戦し、甘くなった返球を狙い打たれるシーンが続く。リターンゲームの得点率は38パーセントと低く、得意のラリーに持ち込めなかった。

 シングルス3試合を振り返り「いろいろな球種を打ち分けられた」と東京のために磨いてきたサーブには手応えを示したが「自分らしいプレーとはほど遠い」。初出場の8強入りでも唇をかんだ。

 次戦は1日、上地結衣(かみじゆい)と組むダブルス準決勝。「時間は短いけど、シングルスで良くなかった部分を見直す」。金メダルへの道はまだ途絶えていない。