元野木町議柿沼守(かきぬままもる)氏(77)が、「多額の現金をまきちらしている」などとする意見書を町議会に提出され名誉を傷つけられたとして、町民の男性(77)に慰謝料を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(深山卓也(みやまたくや)裁判長)は30日までに、柿沼氏側の上告受理申し立てを不受理とする決定をした。男性に慰謝料の支払いを命じた一審宇都宮地裁栃木支部判決を取り消し、柿沼氏の請求を棄却した東京高裁の控訴審判決が確定した。

 決定は26日付。不受理の理由は裁判官3人の全員が一致した意見で「民事訴訟法により受理すべきものとは認められない」とした。

 意見書は柿沼氏が町議だった2017年8月、知人である男性が提出した。これを受け町議会は18年以降4回、柿沼氏に対する辞職勧告決議案を可決していた。柿沼氏は同11月、男性を提訴した。