今市署山岳遭難救助隊と県警航空隊が行った県警ヘリ「なんたい」を使用した合同救助訓練=2015年4月

 日光市内で今月、山での遭難事故が相次いだ。今市署はキノコ採りを目当てに山に入る人が増えたことが大きな理由とみており、「安易な考えでの入山は危険。入る場合は心構えと装備をしっかりしてほしい」と注意を呼び掛けている。

 同署によると、今月に発生した山岳遭難事故は2件で、いずれもキノコ採り中だった。10日には横川の山林で宇都宮市、70代無職女性が行方不明となり、20日には湯西川の山林で同市、80代無職男性が遭難。翌21日に男性の遺体が崖下で発見された。

 昨年1年間の管内での山岳遭難の発生件数は5件。このうち3件がキノコ採り中の事故で、8~10月の各月に1件ずつ発生した。

 昨年からのキノコ採り中の遭難者5人のうち、4人が70歳以上の高齢者。同署は高齢者の遭難が多い理由について「自分の体力を過信して行動している可能性がある。夢中になるあまり山中で迷ったり、けがをしたりするケースが考えられる」と推測する。

 キノコ採りの適期は秋まで続き、今後ますます入山者が増加するとみられる。同署地域課長で山岳警備隊の木村真(きむらまこと)隊長(48)は「まずは本当に必要な入山かを見極めてほしい。もし入る場合は事前に家族などに行き先を伝え、非常時に備えて水や食料などを準備した上で出掛けてほしい」と話している。