販売を中止した焼き鳥の無人販売所の前に立つ菊地社長=23日午後、宇都宮市内

販売を中止した焼き鳥の無人販売所の前に立つ菊地社長=23日午後、宇都宮市

販売を中止した焼き鳥の無人販売所の前に立つ菊地社長=23日午後、宇都宮市内

販売を中止した焼き鳥の無人販売所の前に立つ菊地社長=23日午後、宇都宮市内 販売を中止した焼き鳥の無人販売所の前に立つ菊地社長=23日午後、宇都宮市
販売を中止した焼き鳥の無人販売所の前に立つ菊地社長=23日午後、宇都宮市内

 新型コロナウイルス感染症の影響による売り上げ減をカバーしようと、宇都宮市内の飲食店が始めた焼き鳥の無人販売が、万引被害のせいで営業中止に追い込まれた。非対面非接触で24時間購入できる点などが好評だったが、防犯対策の費用負担などから、無人販売は29日現在、再開できずにいる。事業を始めた菊地寿洋(きくちとしひろ)さん(42)は「汗だくになって焼いた商品。(万引被害は)とても悲しく、残念」と嘆いている。

 無人販売店舗は、宇都宮市今泉町の焼き鳥・串揚げ店「ちkiちki(ちきちき)」が6月に開設した。菊地さんが社長を務める「スマイルダイニング」(同所)が経営する。

 同店の店先に冷蔵庫を設置し、備長炭で焼き上げた焼き鳥を真空パックにして販売していた。メニューは「もも」「皮」「つくね」など焼き鳥の4本入りパックのほか、サラダチキンなどの総菜があり、値段は全て一律500円。

 販売方法は野菜の無人販売などと同様で、購入者に商品の代金を冷蔵庫の横に設置した代金箱に入れてもらう。菊地社長は「6月の開始以来、毎日売り上げがあったが、当初、トラブルはなかった。1日に多いときで20パックぐらい売れた」と振り返る。

 ところが7月から万引が増え、無人販売はやむを得ず中止になった。前日に補充した商品が翌日に全て万引されるケースも数回あった。被害額は累計5万円以上になるという。

 防犯カメラの設置や冷蔵機能の付いたロッカーの導入なども検討したが、初期投資が必要となるため、現在は無人販売再開の見通しは立っていない。

 同店は本県に国の緊急事態宣言が発令されたことを受け、宣言期間中の9月12日まで休業している。苦境を乗り越えようと、新たに挑戦した無人販売も万引被害に遭い、菊地社長は「何よりも一生懸命やってくれているスタッフに申し訳ない」と肩を落としている。