「苦しいと思ったら、時には逃げる選択をしてほしい」と話す野澤さん

 「もう十分頑張っているんだから、逃げてもいい」-。小中学生の時に不登校を経験し、現在はフリースクールで働く野澤(のざわ)こなつさん(18)=さくら市=は、夏休み明け前後に「学校へ行きたくない」と苦しむ子どもたちへ、こう呼び掛ける。教師や保護者など周囲の大人には、「その子を否定することだけはしないでほしい」と心情に寄り添った対応を求めている。

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 私は小学2年生の頃、別室登校するようになりました。クラスで人間関係がうまくいかなかったことに加えて、東日本大震災がきっかけでした。1年生の3月、学校にいる時に揺れが起きて「学校=怖い場所」というイメージになったのです。

 朝、泣きながら歩いて登校した記憶もあります。「学校は行かないといけない」。そう思っていました。

 4年生の時「いつまでそんなこと(別室登校)続けるの? もう4年生なんだから」と先生に言われました。みんなは頑張って学校に行っているのに、行けない私はおかしいんだと思いました。今では、先生も私を思ってくれていたのだと理解しています。

 心のよりどころとなる先生もいました。「よく来たね。頑張ったね」とずっとプラスの言葉をかけてくれました。その先生がいなかったら、私も母も壊れていたと思います。