地元産農作物の購入やトイレ休憩など、何かと立ち寄ることの多い道の駅。栃木県内の道の駅ではベビー用紙おむつが購入できる自動販売機が普及しており、子育て中の家族のお出掛けを後押ししている。

 ダイドードリンコ(大阪市)はセコム医療システム(東京都)、大王製紙(同)と共に、飲料と一緒に紙おむつをそろえた「ベビー用紙おむつ自動販売機」を開発し、全国の道の駅や商業施設などに設置している。ダイドードリンコによると6日時点で、本県には北関東で最多となる7カ所に設置されているという。

道の駅ましこでは、屋外トイレ横のスペースに紙おむつ自販機が設置されている

 益子町長堤の「道の駅ましこ」では昨年7月、女性運営者で組織する「全国『道の駅』女性駅長会」がデザインを考案したラッピング自販機を屋外トイレ横に置いた。

 同会の立ち上げメンバーでもある山崎祥子(やまざきしょうこ)副支配人によると、来場者から紙おむつを販売しているかどうか尋ねられることがあり、一定の需要があるとみていた。一方で、市販の紙おむつは1パック数十枚入りがほとんどで、職員の手で小分けして販売することも検討したが、衛生面を考慮して実現に至らなかったという。

 紙おむつ自販機の開発には同会のメンバーも参加し、子育て経験者の意見から使用済みおむつを入れるためのビニール製の消臭袋を付けたほか、乳幼児の敏感な肌にも使えるアルコール成分を含まないおしりふきも併せて販売することになった。

住民から寄付された絵本を楽しめる「道の駅ましこ」の多目的スペース

 ほかにも寄付で集まった絵本を多目的スペースで楽しめたり、芝生広場での食事や遊びに使えるシートを用意したりするなど、親子連れが楽しめる工夫を施している。山崎副支配人は「道の駅は地域振興や防災拠点としての機能も兼ねている。幅広い世代の意見を取り入れて、みんなが使いやすい施設を目指したい」と話している。

 那須塩原市関谷の「道の駅湯の香しおばら」は昨年秋、外トイレの入り口付近に自販機を設置した。

 同道の駅を運営するアグリパル塩原会の君島良子(きみしまよしこ)総務課長によると昨今は、コロナ禍のため団体客よりも家族連れが目立っており、乳児を連れた若い世代の来訪も少なくない。出先でおむつが足りなくなるなど、「お客さまの万が一に備え、そういうのがあってもいいなと思い設置している。子連れの方の安心につながればいい」と話した。