落語を披露する子どもたち

 【宇都宮】市東図書館の「子ども落語教室」の発表会が21日、中今泉3丁目の同館で開かれた。参加した9人の児童たちは、新型コロナウイルス禍で落語を学ぶ教室の実施回数や時間が減る中、自宅でも練習を重ねてきた成果を披露。見事に“落語家デビュー”を果たした。

 同館では、市内のアマチュア落語家の組織「宇都宮落後研究会」の協力で、毎年夏休み時期に同教室を開催している。

 7回目となる今年は、小学2~6年生が参加。児童たちは7月10日から毎週土曜日に各1時間、計3回にわたり、講師である同協会の森乃(もりの)むじな会長(70)から落語の稽古をはじめ、座布団に前後があることやお辞儀の仕方など、日本の伝統話芸としての落語を学んだ。

 満足に練習ができないコロナ禍でも工夫を重ねてきた児童たちは、迎えた本番で小咄(こばなし)や「強情灸(きゅう)」「元犬」「転失気(てんしき)」など本格的な古典落語も披露、「寿限無寿限無 五劫(ごこう)のすりきれ」などと見事な話芸を披露した。観客は家族のみのアットホームな落語会だったが、会場は大きな笑いと拍手に包まれた。

 森乃会長は「コロナ禍で例年より教える時間が少なかったが、子どもたちはよく演じてくれてよかった」と目を細めた。

 姉妹で転失気を演じた今泉小6年市川理沙子(いちかわりさこ)さん(11)は「話が面白いので(高座は)楽しかった」。妹の同4年恵美子(えみこ)さん(9)は「緊張したけど練習よりうまくできた」と話していた。