今月に入り、「さっき出したイベント告知の原稿、ボツにしてください。中止になるかもしれないので」という連絡が記者から入り始めた。原稿を差し替えながら嫌な予感がしていたが、案の定、本県に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令された。

 発令は3度目だが、過去と異なるのは、子どもたちの長期休み期間中だったということだ。夏休み明けの学校はどうなっていくのだろう。

 コロナ禍を機に、国の「GIGAスクール」構想が前倒しされた。1人1台の学習用端末が子どもたちに行き渡り、小中学校ではオンライン授業を進められる環境はほぼ整っている。だが、文化祭や運動会、修学旅行など、体験による教育効果が高い学習はどう進めていけるのか。教育現場は難しい判断を迫られることになりそうだ。

 ただでさえ、心身のバランスを崩しやすい夏休み明け。文部科学省によると、18歳以下の自殺が最も増える時期でもある。異例の始業が過度の負担を招かないか、気に掛かる。