【宇都宮】急拡大した新型コロナウイルスの封じ込め強化を図るため、佐藤栄一(さとうえいいち)市長は26日の定例記者会見で、妊婦へのワクチン優先接種や高齢者施設などの従事者への抗原検査を実施し、個人向けPCR検査を拡充することを明らかにした。12歳以上の市民のうち2回目のワクチン接種を終えたのは25日時点の集計で32・4%で、今後、予約枠の拡大などに取り組む考えも示した。

 妊婦へのワクチン優先接種は市内在住の妊婦のほか、里帰り出産で市内に滞在中の妊婦、市内に通院する市外の妊婦も対象。家庭内感染を防ぐため配偶者やパートナー、市内で同居する子も対象とする。計3千人分の優先枠を確保する。

 30日から市内13カ所の産婦人科で接種する。希望者は通院先の産婦人科に直接申し込む。通院先で接種を実施しない場合や市外に通院している場合は、30日から市のコールセンターまたは妊婦専用ダイヤル(070・3132・5896)で予約を受け付け、集団接種会場で9月5日から接種する。

 また集団感染を防ぐため、市内の高齢者施設、障害者施設、精神科病院の従事者約1万3400人を対象に抗原検査を9月にも実施する。陽性反応が出た場合、PCR検査を行う。

 個人向けPCR検査は、首都圏を往来するなどして感染の不安がある市民を対象に、8月30日~9月12日の2週間、再び実施する。1日50人程度。8月26日から市ホームページで申し込みを受け付ける。

 佐藤市長は市内の感染状況について「特に10代以下の感染者数が増加している。職場内の感染が家庭内に持ち込まれているのが特徴だ」と指摘。ワクチン接種後の感染例もあるとして「接種したから大丈夫、若ければ軽症で済むという考え方は危険だ」と強調、外出自粛への協力を求めた。