新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

県内クラスター発生状況

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供) 県内クラスター発生状況

 新型コロナウイルスの「第5波」に入った7月以降、県内で発生したクラスター(感染者集団)は25日までの約2カ月間で計37件に上ることが、県のまとめで分かった。これまで発生した計108件のうちの3割強を占めている。感染力の強い「デルタ株」への置き換わりとともにクラスターの増加ペースが加速。特に事業所が目立つほか、保育園や部活動など感染しにくいとされてきた子どもたちにも広がりを見せている。

 県感染症対策課によると、第5波で最も多かったクラスターは「事業所・同僚」で17件。全体の46%を占め、製造業や商業施設など業種を問わず発生している。マスク未着用での休憩時の会話や飲食、体調不良時の勤務などが主な原因とみられている。

 同課は「だるさやせきなど、高熱ではないからと油断して出勤した人から広がるケースがある」と指摘する。事業所での感染を減らすため、県の事業者への要請では出勤者数の7割削減、午後8時以降の勤務抑制も求めている。

 高齢者や障害者などが利用する「施設」が8件(21%)、飲食店とホームパーティー各4件(11%)など。第3波(2020年12月~21年1月)では子どもに関連するクラスターは発生していなかったが、7月以降は保育園や部活動、放課後等デイサービスなどで計9件と相次いでいる。

 第3波でのクラスター計24件に比べ、デルタ株の影響などで第5波では25日時点で既に約1・5倍に増加している。24日は東武宇都宮百貨店などで1日に5件が確認された。

 夏休み明けには、事業所や子ども関連施設などでクラスターの一層の多発が懸念される。同課は「職場から家庭へ、家庭から職場などへ持ち込んで広がることが今後も想定される。個人の行動を見直し、感染防止対策を徹底してほしい」と呼び掛けている。