児童の民話発表10年に 宇都宮・富屋小6年「あざ地蔵」など披露

 【宇都宮】富屋小の6年生が民話の語り部となる発表会「全校民話集会」が19日、徳次郎町の富屋地区市民センターや同校で開かれ、下級生などを前に練習の成果を披露した。郷土の伝統文化への理解を深めることが目的で今年10年目。これまで計約450人の児童が語り部を務めたという。指導に当たる「栃木民話語り かまどの会」の金子隆郎(かねこたかお)代表は「民話は口伝えの文化。子どもたちが後継者になってくれて頼もしい」と喜んでいる。

 市独自の教科「会話科」の授業の一環。同校では2008年から全校民話集会を始め、毎回6年生が語り部を務める。6月から計3回、「かまどの会」の会員から話し方や方言などの指導を受け、自宅などで練習を積んできた。

 発表会では全6年生44人(2人欠席)のうち、36人が同校の1~4年生の各教室でそれぞれ民話を語ったほか、代表の6人が同センターで実施。6人は和装に身を包み、5年生や地元住民など約60人を前に「あざ地蔵」といった地区に伝わる民話など6話を話した。

 栃木弁を交えるなど工夫を凝らし、発音に抑揚を付けるといった大人顔負けの名演を披露。最後に「これでおしまい」と語ると、聞き入っていた後輩たちから大きな拍手が送られた。