妹夫婦に赤ちゃんが生まれた。3人目は待望の女の子。感染力の強いデルタ株の影響で若い世代や妊婦の新型コロナウイルス感染が急増するさなか、母子共に健康で胸をなで下ろした▼少子化が進み、2020年生まれの赤ちゃんは1899年の統計開始以来最少の約84万人となった。今年はコロナが拍車を掛け、出産控えがより深刻とされる▼千葉県では今月、感染した妊婦の搬送先が見つからず自宅で早産し、赤ちゃんが亡くなった。優先されるべき妊婦が、妊娠を理由にたらい回しにされた。こんな恐怖を耳にしたら、女性はますます出産をためらうだろう▼めいにはまだ会わせてもらっていない。感染する恐れがあるから、実家にも連れていっていないという。スマートフォンで愛らしい姿を見られるのが救いである。妹夫婦の次なる心配は夏休み明けの学校再開だ▼昨年の一斉休校と違い「第5波」では子どもたちにも感染が広がる。ワクチン接種年齢に満たない兄たちが学校でうつって家に持ち込み、親や赤ちゃんにうつす最悪のシナリオを拭えないとおびえる▼感染拡大の勢いが止まらない今、本県での通常登校は先送りすべきではないか。さまざまな事情があるのは分かるが、命を最優先した柔軟な対応が急がれる。子どもを望む人や親たちをこれ以上幻滅させたくない。