衆院選栃木2区の選挙結果の推移

 衆院議員の任期満了まで21日で2カ月に迫る中、注目選挙区の栃木2区の戦いの構図が固まりつつある。6期目を目指す立憲民主党の現職福田昭夫(ふくだあきお)氏(73)に対し、自民県連が公募で擁立した元県議の五十嵐(いがらし)清(きよし)氏(51)、さらに自民県議の西川鎭央(にしかわやすお)氏(49)が挑む見通し。自民は候補を一本化できず、分裂選挙の様相だ。波乱含みの展開となる中、3者はそれぞれ選挙戦への準備を進めている。

 「公募で選ばれた五十嵐です」。2区内を街宣車が走る。自民県連の公募で6月に公認候補予定者となった五十嵐氏は同月中に県議を辞職し日光市へ転居。2区内で最も有権者の多い鹿沼市内に事務所を開設した。

 県議としては小山市と野木町を選挙区とし、今回の出馬は「国替え」となる。「一人でも多くの有権者に接したい」と五十嵐氏。「2区一新」を掲げ、県議会議長などを務めた実績をアピール。主に県連役員の県議らが活動を支えている。

 ただ、公認の前提となる支部長には就けていないため、街宣用の広報車は他の支部から借りるなど、制限も余儀なくされている。

 公募で選考から外れた後も立候補の意欲を示していた西川氏は近く、党本部で二階俊博(にかいとしひろ)幹事長と会談する見通し。その後、正式に出馬表明する予定だ。

 さくら、高根沢など2市2町の市町議有志が西川氏の擁立を目指して活動を始め、今月には鹿沼市でも「議員会」が発足。西川氏も同市内に事務所を開設し「手応えはある」と語る。

 既に作製したポスターには「地元出身」などと記し、五十嵐氏との違いをアピール。父親の西川公也(にしかわこうや)元農相はこの間、所属する二階派幹部と会談を重ねており「最終的にどちらにも公認を出さない結論になるのでは」(自民関係者)との見方も出ている。

 一方、福田氏の後援会関係者は自民分裂の構図を「うれしい誤算」と歓迎する。福田氏はお盆明けには車で街宣活動を始めるなど、支持固めに余念がない。今月配布した折り込みチラシでは、党公約となる方針の「消費税5%引き下げ」を立案したとアピール。福田氏は「笑顔あふれる国に戻るには政権交代が必要だ」と強調した。