インタビューに応じる稲野会長=19日午後、宇都宮市内

 新型コロナウイルスの感染急拡大で栃木県が国の緊急事態宣言の対象地域に加わる中、県医師会の稲野秀孝(いなのひでたか)会長が21日までに、下野新聞社の取材に応じた。県内の医療状況はかつてないほど逼迫(ひっぱく)しているが、3度目の発令に対する慣れや自粛疲れがあるため、稲野会長は宣言の実効性を懸念する。「新型コロナは目に見えない災害だ」と指摘し、それぞれの立場で危機意識を共有することの重要性を強調した。

 県内で新型コロナ患者を受け入れる医療機関の現状について、稲野会長は「急を要さない治療は後回しにしてもらう方向にある」と説明。その上で「これが途中なのか、ある程度ヤマ場にさしかかっているのか、それさえ分からない不安定な状況にある。かつてない事態だ」と危惧する。