被災地のヒメリンゴ、3年半ぶり帰郷 壬生のボランティア「頑張り隊」 丹精した木を宮城・閖上地区へ

 【壬生】東日本大震災の復興支援などに取り組む町内のグループ「災害ボランティア『頑張り隊』」はこのほど、2013年に宮城県名取市で活動した際に持ち帰り、会員が育てたヒメリンゴの木を現地の知人に託した。今春、初めて花と実を付けるまで育った木を届け、会員らは「現地の皆さんに喜ばれれば」と振り返り、今後の復興支援に思いを新たにしている。

 グループは隊長の幸町3丁目、美容室経営高橋清美(たかはしきよみ)さん(58)を中心に11年夏に発足。町内外の20代~80代の有志約40人が同県石巻市などの東北被災地で、片付けや炊き出しなどに取り組んできた。

 ヒメリンゴは津波被害に遭った名取市閖上(ゆりあげ)地区で13年秋、遺骨を捜す「側溝捜索」に加わったメンバー3人が発見。持ち主は分からず、3人のうち園芸が得意な幸町3丁目、元会社員田中稔(たなかみのる)さん(76)が持ち帰り、鉢植えして大事に育ててきた。

 当初は高さ30センチほどだったが、今は約80センチに成長。今年4月には白い花を咲かせ、5月には青梅ほどの実を付けた。

 元気な姿を被災地の人たちに届けたいと、故郷に帰すことに。6月下旬、別の被災地に向かう途中で閖上地区に立ち寄り、捜索活動で交流ができていた被災者の一人、自営業長沼俊幸(ながぬまとしゆき)さん(54)に手渡した。