ようやく見頃を迎え、水路で元気よく咲くシモツケコウホネ

 【日光】7月上旬に花が咲かない異変が起きていた小代の国内希少野生動植物種の水草「シモツケコウホネ」がようやく回復し、例年より約1カ月半遅れで見頃を迎えた。約70メートルの水路では20日、100輪を超える黄色の花が水面上に顔を出した。保全活動に取り組む「シモツケコウホネと里を守る会」の柴田由子(しばたよしこ)代表(69)は「原因は分からないが、一気に咲いて驚いた。ずっと心配していたのでほっとしている」と胸をなで下ろす。

 例年は7月に入ると見頃となるが、今年はつぼみさえない状況だった。花の数などを記録している柴田代表によると、同中旬に少しずつ咲き始めたものの、花は小さく、7月の開花は多い日でも10本だった。

 回復の兆しが見られたのは8月に入ってから。水温は23~25度の適温が続き、水中の葉も大きく成長。11日は一気に30本が咲き、つぼみも72個確認された。

 その後どんどん増えて、20日は花が106本、つぼみは86個に上った。開花数は昨年同日(30本)や一昨年同日(91本)を上回る。

 異変が起きた理由は今も不明だが、水路の草刈りなどをしながら、シモツケコウホネの底力を信じてきたという会員にとって待ちに待った朗報となった。柴田代表は「例年の見頃は9月末まで。今年はどこまで咲くか、見守っていきたい」と話した。