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出荷作業が進む杉線香=20日午前10時40分、日光市小百

 秋の彼岸を前に、栃木県日光市小百の「八丹堂」で県伝統工芸品「杉線香」の製造が最盛期を迎えている。

 同社は杉線香のほかに白檀香、ラベンダーの香り付き線香などの製造販売も手掛け、問屋を通じて都内などに出荷している。

 線香は杉の葉の粉末が原料。練った生地をプレス機で棒状に成型し、乾燥室などで3日間ほど乾燥させる。夏の暑さが戻った20日も工場内では従業員が慣れた手つきで線香の束を積み上げていった。

 昨年はコロナ禍の影響で売り上げも落ち込んだ。3代目の飯野大仁(いいのだいじ)社長(46)は「線香の香りは日本人にとって心のよりどころ。伝統を受け継ぎながら、しっかりと製造を続けていく」と話した。