「心の里」で展示されたランタンと選手紹介のパネル

 【那須塩原】東京パラリンピックの開催を記念し、市は19日、聖火に見立てた火をともしたランタンを市内の障害者福祉施設などで披露する「浪漫譚(ろまんたん)の火ビジット」を行い、4施設を巡った。

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、県内各市町で予定していた採火式や、聖火が各市町を訪問する「聖火ビジット」が中止になったことを受けて、パラリンピックや共生社会の理念を広めようと独自に企画した。市役所で行った採火式では渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長が木の棒にひもを巻き付けて回転させ、摩擦熱で発火させる「ひもぎり式」という手法で種火をおこした。

 訪問先で市職員は、ランタンのほかホストタウン事業で交流したオーストリアのパラリンピック選手を紹介するパネルを展示。埼玉(さきたま)の多機能型事業所「心の里」では利用者らが興味深そうに炎を見つめていた。飯田波樹(いいだなみき)施設長(50)は「パラリンピックに携われた気分を味わえてうれしい。利用者の方々も選手たちの姿から元気をもらえると思う」と話していた。

 20日にも2カ所を巡り、市役所で納火する。24日~9月5日のパラリンピック期間中は、西那須野支所で火をともしたランタンの展示(平日の開庁時間のみ)を行い、共生社会の大切さを訴える。