天候不良で全国高校野球選手権大会第6日が順延となった甲子園球場=18日

 第103回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は18日、雨天のため1、2回戦の計3試合が順延となった。新型コロナウイルス禍で宮崎商と東北学院(宮城)の2校が試合参加を辞退した影響などもあり、栃木県代表の作新学院-高松商(香川)2回戦は大会第6日の第4試合(19日午後3時半開始)に再変更された。17日までに行ったPCR検査でメンバー全員の陰性が確認され、当初予定より5日遅れの初戦に挑む作新学院。同校関係者は度重なる日程変更に頭を悩ませつつも、待ち望んだ晴れ舞台の準備を進めている。

 「いつ出発していいのかというのはあった」。同校応援団顧問の石崎朋之(いしざきともゆき)教諭(50)は打ち明ける。

 吹奏楽部や野球部の控え部員、生徒会を含む約200人は17日、第1試合の開始を確認して午前8時すぎに宇都宮市を出発した。間もなく第2試合以降が雨天順延となったが、京都府内の宿舎を予約していたこともあり、引き返せなかったという。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、バスは1台20人を目安にして9台に分乗。途中、大雨の影響で通行止め区間があり、迂回(うかい)を余儀なくされるなどした。宿にたどり着いたのは出発から約12時間後の午後8時近く。石崎教諭は「相手チームと戦うのはもちろんだが、今年はコロナに天候も重なるトリプルパンチ」と嘆く。

 甲子園では大声での応援や吹奏楽部の人数などに制限がある。それでも晴れ舞台を楽しみにしている生徒は多く、石崎教諭は「県大会でも経験しているし、制限がある中でいつも通りの応援をしてくれるはず」と期待を寄せた。

 9日の開会式が順延になったのをはじめ、順延日数は大会史上最多の6日となった。日程が消化できるのか不安視する声も出ている。10大会連続出場となる同校の岩嶋敬一(いわしまひろかず)部長(58)も「2、3日はあってもここまで(順延が続くの)はない。初めて」と漏らす。

 初戦は17日に大会第7日の第1試合(19日午前8時開始)に変更されたが、18日午後3時すぎに第6日の第4試合への前倒しが決まった。岩嶋部長は「選手には第1試合でも第4試合でも、決められた条件の中で頑張っていくことを監督も伝えてきた。条件はどこも同じ。その中で対応していくしかない」と割り切った。