東武宇都宮百貨店

 新型コロナウイルス緊急事態宣言が栃木県に20日発令されることに伴い、県内の百貨店など大型商業施設は、出入り口の制限や駐車場の閉鎖など、新たな感染防止策に取り組むことが18日、下野新聞社の取材で分かった。県が来店客数の管理や入場制限に踏み込み対策の徹底を要請したためだ。多くの集客が見込まれ、感染リスクが高いとされる構造もあるだけに、各施設は混雑抑制の対策を急ぐ。

 宇都宮市宮園町の東武宇都宮百貨店は、地下1階の食品フロアにつながるエスカレーターや階段の一部を閉鎖する方向で調整している。出入り口を制限することでフロアの客の流れを制御し、混雑を抑える。混雑時にはピーク時の5割を目安に入場制限も実施する予定。

 18日夕に訪れた同市大曽1丁目、無職土山恵理(つちやまえり)さんは「食料品をよく買いに来るので営業してくれるだけありがたい。(外出が制限されるコロナ禍で)デパートのおいしい総菜は生活の楽しみになっている」と話す。「より安心して買い物をできる」と対策の強化を肯定的に受け止めた。

 福田屋百貨店(宇都宮市戸祭元町)は、具体的な対策を検討中。運営店舗の一つ、FKDインターパーク店の担当者は「店内の混み具合を参照できる方法や基準を決めて入店者をカウントすることも考えていく」と話す。

 宇都宮市陽東6丁目の「ベルモール」は20日から、駐車場を一部閉鎖する。客のほとんどが車で来店するため、一度に入構できる車両の台数を減らし、入場制限につなげる。

 すでにまん延防止等重点措置の段階で営業時間を短縮し、酒類提供は取りやめた。津布久勇治(つぶくゆうじ)支配人は「(宣言で)土日は当然、夜もお客さんは入らなくなるだろう」と話した。

 県の担当者は人数管理や人数制限、誘導などの徹底を要請したことに対し「現段階では具体的な基準は設けず、内容は各施設の自主性に任せる」としている。

 小山市の「おやまゆうえんハーヴェストウォーク」の担当者は「生活必需品を扱う店や映画館などが屋外に集まっている形なので、人数制限のやり方など、どのような手法が効果的なのか迷っている。行政と話し合い(感染抑制に)協力していきたい」とする。