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コンクリートの床にドリルで救出用の穴を開ける消防隊員

 【鹿沼】鹿沼消防署は17日、新市庁舎建設に伴い年内で解体される旧市庁舎を活用した震災対応救助訓練を行った。特別救助隊員らが鉄筋コンクリートの床に穴を開けるなど、実際の災害現場に近い環境で動きを確認した。

 同署が実際の建造物を使って実践的な救助訓練を行うのは初めて。旧庁舎新館5階の一室を使った訓練には、後方支援を行う消防隊員を含め16人が参加した。

 隊員らはドリルで床に開けた小さな穴にファイバースコープを通して階下の様子を確認。穴を中心に一辺90センチの三角形の目印を付け、要救助者を収容するバスケットストレッチャーを通すための準備を整えた。

 エンジンカッターで床の切断を始めると、室内は粉じんで真っ白に。隊員は発生する一酸化炭素の濃度に注意を払いながら、交代でドリルや鉄筋カッターなどを駆使して厚さ約20センチの床を貫通させ、穴からストレッチャーを上下させた。

 署員は、先月発生した静岡県熱海市の土石流発生現場にも出動するなど活動は多岐にわたっている。宮本圭(みやもとけい)救助第1係長は「建物の構造も学びながら、順調に作業を終えることができた。この経験を生かし、実際の現場で1秒でも早く救助を行いたい」と話した。訓練は隊員を入れ替えて18日も行う。