行方不明者を捜索する隊員たち=9日、広島県熊野町(県警提供)

 西日本豪雨を受け、行方不明者の捜索を行っていた県警広域緊急援助隊など23人が7日からの任務を終え12日午後、宇都宮市若草2丁目の機動隊に帰還した。援助隊が派遣されたのは、10人以上が行方不明となった広島県熊野町。「何としても見つける」。隊員らは土砂で埋まった家屋などを懸命に捜索し、男女5人の遺体を発見した。「助けてあげたかった」。隊を率いた川嶋将之(かわしままさゆき)小隊長(42)は悔しさをにじませた。

 援助隊は本県から大型輸送車などに乗って20時間以上かけ、8日正午ごろ同町川角地区に入った。同日午後4時から自衛隊員らと捜索を始めた。

 「どこから捜せばいいんだ」。山沿いの住宅地での捜索と聞いていた川嶋小隊長は目を疑った。辺り一帯は土砂に覆われ、車と同じ大きさの岩がいくつも転がっていた。