環境愛護でダブル受賞 那須の余笹川流域ネットワーク

 【那須】余笹川流域の河川環境の調査や愛護活動に取り組むボランティア団体「余笹川流域連携ネットワーク」(稲葉茂(いなばしげる)会長)が、日本河川協会による全国表彰「河川功労者」表彰と「第19回日本水大賞」市民活動賞を「ダブル受賞」した。15年に及ぶ地域に根ざした活動が実った。同ネットワークは「来年は那須水害から20年。今後も環境調査や保全活動を継続し、風化防止に努めたい」としている。

 同ネットワークは、1998年の那須水害で余笹川復旧に携わった関係者や地元住民らで2003年に結成。会員約120人が継続した流域の環境調査をはじめ、河川愛護活動などを展開している。14年には、河川維持や環境保全活動を行う民間団体「河川協力団体」にも指定された。

 活動開始の契機は、那須水害により被災した余笹川が4年間という短期間で復旧し、河川環境が一変してしまったことという。稲葉会長は「いったい元に戻るのか、という危ぐから調査を始めた」と振り返る。

 会を立ち上げ、継続して調査すると、河床や植生、魚類も「幸いほぼ5年で元に戻った」という。以降も調査を継続する傍ら「川の日記念事業」や「よささウォーク」など河川に親しむイベント開催のほか、防災シンポジウムや環境学習を通じて那須水害の風化防止にも努めている。