東京五輪は8日、国立競技場で閉会式を行い、17日間の熱戦に幕を閉じた。県勢は過去最多16人が8競技に出場し、柔道男子60キロ級で高藤直寿(たかとうなおひさ)が今大会日本選手団第1号となる金メダルを獲得。本県選手の金メダルは前回リオデジャネイロ五輪の萩野公介(はぎのこうすけ)に続き2大会連続、通算九つ目(公開競技含む)で、メダル獲得は2008年北京五輪から4大会連続となった。

栃木県勢16選手 写真上段左から萩野、水沼、村田、落合、霧下、大橋、永吉、狐塚、下段左から榎本、石原、中山、比江島、黒後、増田、楢崎、高藤

 リオ銅メダリストの高藤は開会式翌日に登場すると、冷静な試合運びで勝ち上がり、決勝は台湾選手から反則三つを引き出し初優勝。柔道の日本選手団に勢いをもたらした。金メダル最有力候補だった新種目スポーツクライミング男子複合の楢崎智亜(ならさきともあ)は、紙一重の差で惜しくも4位。パリ五輪での雪辱に期待したい。

 競泳の萩野は2種目に出場。男子200メートル個人メドレーは1分57秒49で6位入賞、同800メートルリレーは予選敗退。3大会連続のメダル獲得はならなかったが、持てる力を出し切った。同100メートルバタフライで日本人初のメダルを狙った水沼尚輝(みずぬまなおき)は準決勝10位で敗退したが、同400メートルメドレーリレーで6位入賞し、アジア新記録を樹立した。

 飛び込みで県勢初出場となった榎本遼香(えのもとはるか)は女子シンクロ板で5位入賞、個人の板は17位で準決勝敗退となったが健闘。自転車男子ロードレースの増田成幸(ますだなりゆき)は集大成の走りで、1都3県にまたがる244キロ、獲得標高4865メートルの厳しいコースを84位で完走した。

 クレー射撃は中山由起枝(なかやまゆきえ)が混合トラップで5位入賞、女子トラップで19位。同スキートの石原奈央子(いしはらなおこ)は21位だった。

 

 団体競技は黒後愛(くろごあい)のバレーボール女子が流れに乗れず1勝4敗で準々決勝進出を逃した。リーベ栃木勢らのホッケー男子が1分け4敗、狐塚美樹(こづかみき)の同女子は5敗、比江島慎(ひえじままこと)のバスケットボール男子は3敗で、いずれも白星がつかめず1次リーグで敗退。世界の壁をあらためて知る大会となった。

 本県関係では林咲希(はやしさき)(白鴎大出身)のバスケットボール女子が男女通じて初のメダルとなる銀メダルを獲得する快挙。林はチーム3番目の平均11・3得点の活躍だった。