9月の授業開始を前に行われた夜間中学の開校式=8日午後3時10分、宇都宮市陽西中

 高齢者や外国人、不登校児童生徒らの学び直しの場として期待される「とちぎ自主夜間中学」の開校式と入学式が8日、宇都宮市陽西中体育館で開かれ、1期生となる入学生ら約50人が期待を胸に、新たな門出を迎えた。

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 自主夜間中学は、宇都宮大の教員や県内PTAらによる「とちぎに夜間中学をつくり育てる会」が運営し、宇都宮市と小山市で9月から授業を行う。自主運営でノウハウを培い、県内にまだない公立夜間中学の設置を後押ししたい考えだ。

 この日は年代や国籍の異なる入学生34人と同伴者16人が出席した。胸に鮮やかな紫色のランの花を付け、民族衣装を着た人もいた。

 万国旗が揺れる会場で、同会代表の田巻松雄(たまきまつお)宇大国際学部教授(65)は「誰もが楽しく学べる学校をつくる」と強調。ギターを手に、「演奏しますが、失敗するかもしれません。自主夜間中学も失敗が許される場です」と前置きして、坂本九(さかもときゅう)さんの曲をアレンジした「前を向いて歩こう」を披露した。

 入学生を代表し、1年半前に来日したペルー出身の真岡市上大沼2丁目、中程(なかほど)リミさん(18)が日本語と母国語のスペイン語で「日本が好き。豊かな文化を学び、日本語を一生懸命勉強したい」とあいさつした。

 初代校長を務める川村滋(かわむらしげる)さん(70)は元小学校長。「期待と不安があるかもしれないが、心配はいらない。目標や夢に向かう皆さんの心に寄り添い、サポートしたい」と意気込んだ。