山でのヒヤリハット事例の分析結果を報告する村越教授=11日午後、東京都内

 教育、山岳、警察関係者らが山岳事故防止について協議する「全国山岳遭難対策協議会」が11日、文部科学省で開かれた。遭難やリスクマネジメントを研究する静岡大教育学部の村越真(むらこししん)教授が講演し、重大事故につながりかねないヒヤリハット事例の分析を踏まえた対策を検討するよう呼び掛けた。

 村越教授は、登山者300人にヒヤリハットに関する聞き取りを行ったところ、調査当日に27・3%の登山者がヒヤリハットを経験していたと報告。救助要請につながりかねない重大な経験は0・81%で、一日当たりの遭難発生率(0・0025%)の約300倍発生していたとして「ヒヤリハットの要因を分析すると何が遭難に影響するのかが見えてくる」と指摘した。