さくら市のフィオーレ喜連川自治会(稲垣修(いながきおさむ)会長)は、会員のバス利用の促進を図るため無料で使えるオリジナル回数券を発行する。会員が暮らす分譲地とJR氏家駅を結ぶバスを唯一運行している東野交通と近く協定を結び、8月から運用する。高齢化が進む同自治会は、住民のバス利用を増やすことで生活路線の存続や利便性の向上を目指す。同社によると、自治会のこうした試みは全国でも珍しいという。

 フィオーレ喜連川はJR東日本などが開発した温泉付き定住型分譲地。1992年に分譲が始まり、910人が生活している。同市喜連川の中心街から、北東へ約3キロ離れた分譲地内などを走る公共交通は、1日3便の東野交通のフィオーレ線(ビューフォレスト-JR氏家駅)しかない。

 回数券は1枚100円の10枚つづりになる予定。分譲地内にある停留所3カ所の一つ「フィオーレ北」からJR氏家駅までの運賃は520円。住民はフィオーレ喜連川管理組合に申請して受け取る。東野交通は回数券を回収し、月ごとに自治会に請求する仕組み。市議で同組合に勤務する大河原千晶(おおかわらちあき)さん(35)が提案し自治会執行部で案をまとめ、住民の了承を得た。自治会は本年度、100万円を予算計上している。