電話で関係機関との連絡調整に当たる職員=5日午後、宇都宮市保健所

 新型コロナウイルス感染者が県内でも急増する中、宇都宮市内では自宅療養者数が200人を超え、入院待ちも増えていることが5日、市保健所への取材で分かった。「市内の新規感染者が50人以上の日が7日間続けば医療が逼迫(ひっぱく)する」と危機感を強めており、市民らに感染対策の徹底を求めている。

 政府は感染者が急増した場合、重症者以外の入院を制限する方針を打ち出した。市保健所の木原晴子(きはらはるこ)保健予防課長によると、現時点で「中等症でも症状の重い人は、できるだけ病院や宿泊施設で療養できるように調整している」が、入院したくてもできないケースが出始めているという。

 中等症以下の自宅療養者が増えてくれば「急変した場合の早期発見が課題」になる。現在は4、5人の職員が200人以上の自宅療養者に1日1、2回、電話をかけ、健康状態を確認。容体が悪化した場合に備え、24時間態勢で自宅療養者からの連絡を受けられる専用回線も確保している。

 市内の新規感染者数は7月の4連休後の27日から急増し、30~40人台の日が続く。市保健所は新規感染者への聞き取り調査(積極的疫学調査)と自宅療養者の健康観察に追われ、他部署から20人以上の応援を得て約30人態勢で対応している。

 木原課長は「今週末が一つのヤマ場」とみており、盆休みにかけた人の動きを注視。「ワクチンを2回接種しても感染した例がある」といい、接種後もマスク着用や手洗いなどの基本的な感染対策を求めている。