モノづくり教室で作成した水ロケットを飛ばすメンバーと子どもたち

10周年を迎えた日立栃木理科クラブのメンバーら

モノづくり教室で作成した水ロケットを飛ばすメンバーと子どもたち 10周年を迎えた日立栃木理科クラブのメンバーら

 【栃木】子どもたちに科学の面白さを伝えようと日立製作所の関連会社4社のOBで設立した「日立栃木理科クラブ」の活動が、10年目を迎えた。市内の小学3~6年生を対象に「モノづくり教室」などを開催している。メンバーの高齢化は進んだが、仲間や受講者を募りながら活動の輪を広げている。

 同クラブは、2012年4月に活動を開始した。毎月第2、3土曜に開く「モノづくり教室」では、理科の教科書を基に、水陸両用車作りや水ロケット組み立てなど学校の授業では行われない製作や実験に取り組んでいる。

 現在のメンバーは59人。結成当時65歳だった平均年齢は約75歳となったが、「ここで終わるわけにはいかない」と“若手”の入会を心待ちにする。遠方に住む児童の参加率が少ないことも課題の一つで、学校や公民館に出向く出前教室を増やすなど工夫も凝らす。

 長年モノづくりのプロとして働いたメンバーたちが一番苦労していることは児童にも分かりやすく説明すること。専門用語を使わず、飽きさせないような話し方を心掛けている。

 昨年からは新型コロナウイルス感染症拡大のため、一時休講や定員を減らした開催も余儀なくされている。それでも毎回定員を超える応募があり、昨年までに受講した児童数は累計5800人を超えた。

 今後はオンライン授業の実現も検討している。児童らの科学の夢を膨らませるため、同クラブの活動はこれからも続く。小川省三(おがわしょうぞう)理事長(76)は「子どもたちに科学の楽しさを知ってもらいたい」と設立当時から変わらぬ思いを口にした。