無観客開催のため閉鎖された自転車BMXのチケット売り場=1日午前、東京都江東区

 東京五輪も折り返し、後半戦に入った。県勢をはじめトップアスリートたちの活躍が見られるのもあと数日と考えると少し寂しい。

 これまで開会式から柔道、競泳、ホッケーなどさまざまな競技会場に足を運んできた。最寄り駅から10分以上歩き、炎天下で会場入り口探しに右往左往することもしばしば。そんな汗だくの中、目にする光景がある。

 「チケットブース」だ。今回の五輪、首都圏は無観客で行われている。本来なら観客でにぎわうはずのプレハブの周囲は柵やロープなどで囲まれ、入ることはできない。「チケットをお持ちでない方の入場はできません」という張り紙が悲しく揺れる。ある会場では広場に雑草が伸び、さながら閉業した遊園地の入り口のようだった。

 会場内には「観客用医務室」などと書かれた案内表示も目にする。東京都や大会組織委員会など関係団体は、直前の直前まで有観客で実施する気だったのだと感じさせられる。

 会場に響くのは各国チーム関係者の声援や拍手のみ。ゴールの瞬間の沸き立つような歓声や、選手を祝福するスタンディングオベーションはない。その中でも選手たちは最高のパフォーマンスを見せている。あらためて、新型コロナウイルスが憎い。