実践重視の水防工法訓練 野木町消防団が初の試み

 【野木】堤防崩壊を防ぐ水防工法に欠かせない竹などの資機材を、竹林や倉庫から直接運び込んだ水防訓練が25日、友沼の思川堤防で行われた。より実践に近い形で水害に備えようと、町消防団(小野善行(おのよしゆき)団長)が初めて取り組んだ。参加した団員120人は、訓練の準備指示から約1時間半で必要な資機材集めとすべての工法を終えるなど迅速に対応した。

 町によると、一般的な水防訓練は事前に資機材を会場に用意し、その場でくいを打ち込むなどして一連の手順を確認する。今回は実践に即した訓練を行うことで、団員の危機管理意識も強まるとして実施した。

 訓練は大雨警報が発表され、洪水の危険性が高まったという想定でスタート。夏季点検で町役場駐車場に集結していた団員に、真瀬宏子(ませひろこ)町長から小野団長を通じて水防工法準備の指示が出された。

 指示を受けた団員たちは一斉に現場へ。河川敷で15本の竹をノコギリで伐採したり、町の資材置き場から土のうに詰める砂をダンプカーに積み込むなど役割に応じてそれぞれ準備。スコップやロープ、くいなどの資機材は水防倉庫から訓練会場に次々と運び込まれた。

 資機材集めは団長指示から約50分で完了。続いて水防工法実施の指示が出され、竹を使って川の流れの勢いを弱める「竹流し」や堤防の亀裂を防ぐ「五徳縫い」など、5種類の水防工法を小山市消防署野木分署の協力を得て取り組んだ。