ライトダウンした足利学校内を巡る参加者

 【足利】昌平町の史跡足利学校で7日、施設照明を一斉消灯する「ライトダウンイベント」が行われた。方丈前の南庭園に集まった市内の小中学生と保護者16人は、暗闇に包まれる一夜限りの光景に見入っていた。

 環境省が地球温暖化防止のため呼び掛けている「ライトダウンキャンペーン」の一環。環境と電気の大切さを再認識してもらおうと、同学校事務所と市が企画した。全消灯した学校内に一般客を案内する初の試みだという。

 ライトダウンに先立ち、学校事務所の大沢伸啓(おおさわのぶひろ)所長は、学校所蔵の国宝書籍「文選(もんぜん)」に織り姫とひこ星に関する記述があることなど足利学校と七夕の関わりを紹介。日本に電気が普及していなかった時代、照明としていろりなどに火をともしていた例を挙げ、身近にある電気の大切さを子どもたちに説いた。

 曇天のため七夕の夜空観察は中止。それでも参加者は電気の無い当時の学校にタイムスリップしたかのような空間を約30分間楽しんだ。柳原町、小松原唯夢(こまつばらゆな)さん(9)は「暗くて少し怖かったけど、明かりを消した足利学校はすごかった」と満足げに話した。