「鬼怒川洪水ハザードマップ」を改訂 宇都宮市 浸水想定区域が拡大

 【宇都宮】市は26日、大雨で鬼怒川が氾濫した際に備える「鬼怒川洪水ハザードマップ」の改訂版を公表した。従来と比べ「洪水浸水想定区域」が広がったほか、家屋の倒壊などの恐れがある「家屋倒壊等氾濫想定区域」が新たに設けられた。市は7月から対象区域内の約4700戸に配布するなどして周知を進めたい考えだ。

 佐藤栄一(さとうえいいち)市長が同日の定例会見で発表した。市によると、県内の鬼怒川が流れる自治体では、最も早い改訂になるという。

 ハザードマップは河川が大雨で氾濫した際、住民のスムーズな避難に役立てるのが目的で、洪水浸水想定区域を水深に応じて色別に示し、避難所などを記している。国が水防法の一部改正を踏まえて昨夏、鬼怒川流域の洪水浸水想定区域を見直したことを受け、市が改訂作業を進めていた。

 マップは国道4号が鬼怒川を横断する「新鬼怒川橋」を境に、南北に分けて作成。降雨量の想定が従来の3日間で402ミリから同669ミリに見直されたことなどから、市内の浸水想定区域面積は40・12平方キロから47・87平方キロに広がり、対象戸数も約500戸増加した。特に上河内地区の下小倉町や芦沼町で拡大したという。

 新設された家屋倒壊等氾濫想定区域も流域全域にわたる計12・71平方キロで約800戸が対象。従来から浸水想定区域内にあった避難所を区域外の避難所に見直すなどの変更もあった。