宇都宮市議らが昨年11月の知事選告示前に福田富一(ふくだとみかず)知事への投票を呼び掛ける違法文書を配布した事件で、公選法違反(法定外文書頒布、事前運動)罪に問われた知事の次男で前宇都宮市議福田陽(ふくだあきら)被告(37)の初公判が30日、宇都宮簡裁(細谷和信(ほそやかずのぶ)裁判官)で開かれた。陽被告は事件への関与を認めたが、完成文書を確認していないなどとして「共謀していない」と起訴内容を一部否認。弁護側は刑事責任の軽い「ほう助」にとどまると主張した。

 検察側は冒頭陳述で、陽被告が昨年10月20日、知事の母校の野球部OB会幹部らが知事の後援会入会申込書に同封する文書について相談する場に居合わせたと説明した。陽被告が「『私の方で考えてみましょう』と文書案の作成を引き受けた」と強調した。